第1話のラストにかけてきた電話の主、そして第2話の依頼主が諫間であり、涼子の過去とも関わりのある因縁の人物だ。第2話冒頭では、「100%勝つ」弁護士時代の涼子が2年前に諫間にかけられた賄賂疑惑の弁護を担当し、無実を勝ち取る場面が描かれた。諫間と涼子は、古い付き合いのようだ。涼子の父も弁護士だったようで、諫間の父が亡くなり、諫間が総合商社・諫間グループを引き継ぐと、顧問弁護士として支えていたのが涼子の父だという。そして涼子も父親が亡くなって顧問弁護士の座を引き継ぐが、涼子は暴行事件を起こし、「記憶がない」と主張する涼子をあっさりと切り捨てる。

 涼子は諫間に見捨てられたことを今でも恨んでいるようで、「殺したいリスト、ナンバーワン」と言ってはばからない。そんな諫間からの依頼を受けるなど本来「心情的にあり得ない」が、わざわざ自分を頼ってくるのは諫間が相当追い込まれているためだと喜び、話を聞きに行く。結局、諫間の思惑どおり、1週間前から行方不明になっている諫間の娘・久美(白石聖)を捜すことに。

 「報酬はいくらでも出す」という言葉に乗った涼子は、久美の捜索に奔走。得意の変装を駆使しつつ、裏社会の住人で貴山の古い友人である有田浩次(中川大輔)や、涼子の傷害事件で唯一涼子の無罪を信じていた警察官の丹波勝利(丸山智己)のサポートもあり、お嬢様の久美が謎の女・円谷エリ(早見あかり)と行動を共にしていることを突き止める。エリは、広瀬リアム(猪塚健太)と組んで、世間知らずの女たちを薬漬けにして売り飛ばす悪行を働いていた。第2話は、エリと涼子で久美の奪い合いが繰り広げられることに。悪賢いだけでなく空手の達人でもあるエリに苦戦させられる涼子だったが、頭脳戦ではIQ140の貴山がついている涼子のほうが一歩上。身代金を総取りするための用意周到なイカサマは痛快だった。

 久美は涼子によって無事に救い出されるが、涼子の真摯な説教に感銘を受け、父のもとを飛び出して涼子の事務所で働きたいと言い出す。おかげで諫間からの依頼である「久美を連れ戻す」は達成できていないとして涼子は報酬ゼロとなり、最後まで諫間にいいように使われてしまった涼子だった。