大手事務所と他事務所の違い
今回は山里がメインで描かれていたが、若林(髙橋海人、King & Prince)についても触れたい。結成、解散、結成と激動の一年だった山里に対して、若林は何もない一年だった。なんとか春日を口説き落としたこと以外、大した事件は起きていない。
これは“吉本と他事務所の違いあるある”だ。
吉本ではそこそこ面白ければ、金にならない舞台に山ほど立つことになる(養成所生の場合は授業が忙しい)。だが、小さな事務所の場合、そこそこ面白くてもスケジュールは埋まらない。ただただ暇で、やる気を持て余す。モヤモヤとした日々を送らねばならないのだ。
今の時代ならYouTubeやSNSで自ら発信できるが、若林の時代は本当に暇だったはずだ。「全然頑張ってねーじゃねーか」と思う視聴者もいたかもしれないが、頑張る場所がないのは、頑張るよりもずっとずっとしんどい。成長することができず、他人に置いていかれてしまう気分になるのだ。
果たして第4話では若林に変化が訪れるのか、山里の新コンビはうまくいくのか。筆者の経験上、一度相方にパワハラしたやつは、だいたい次の相方にもパワハラする。