『だが、情熱はある』も『それってパクリじゃないですか?』も、日テレ深夜で好調な稲森いずみ『夫婦が壊れるとき』を下回っているだけでなく、倉科カナ×菊池風磨『隣の男はよく食べる』(テレビ東京)や、小芝風花『波よ聞いてくれ』(テレビ朝日)といった深夜ドラマの後塵を拝しており、このあたりも昨年7月期の日テレドラマ(『家庭教師のトラコ』『初恋の悪魔』『新・信長公記』)の動向とよく似ている。

 日テレGP帯ドラマで唯一気を吐いているのが坂口健太郎『Dr.チョコレート』だが、昨年のTBS日曜劇場『Get Ready!』に似ているという声以上に、これがデビュー作となる東宝シンデレラの白山乃愛(10歳)にいきなりのヒロイン役はやはり大役すぎるという声は多い。視聴率的には好調な滑り出しで、TVerでも総合ランキングで1位を取るなど、他のGP帯日テレドラマ(『それってパクリじゃないですか?』『だが、情熱はある』)に比べればいい滑り出しを見せているが、次週が正念場となりそうだ。

 日テレが大苦戦している一方、フジドラマは『あなして』『教場0』『お嫁くん』と強い作品が揃っており、そこにTBSがどれだけ食い込むか。『あなして』『教場0』『お嫁くん』は先週トップ3を独占したものの、今週『王ささ』が2位を奪取する形となったが、7日間フル集計となる次週に『ラストマン』がどこまで順位を上げるかが気になるところだ。今のところかなり好調な動きを見せているだけに、TVerにおいても木村拓哉『教場0』との“キムフク戦争”は『ラストマン』に軍配が上がりそうな気配だが、はたして。

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