「Woke Up Late」が世界的にヒットし一躍有名に

ーーDrax Projectさんは、2019年にヘイリー・スタインフェルドをフィーチャリングしたシングル「Woke Up Late」をリリースされました。この曲に込めた想いを教えていただけますか?

シャーン:この曲は実は2017年に書いた曲なんだ。

マット:まだその頃僕たちは、昼はアルバイトや電話で保険を売ったり別の仕事をしていて、サムは音楽を教えてたりもしてた。「Woke Up Late」は基本的にはベッドルームで書いていて、半分ぐらいは実体験だったり、でも想像の世界の要素もあって、色んなシチュエーションから生まれた曲なんだけど、こんなにビッグになるとは想像してなかったよ。

曲ができあがって、インスタグラムで「この曲出るよ!」みたいな感じでバーンって出したら、今までの中で一番のリーチも数字も低くて「どうでもいいと思われてるんだ」ってちょっとガッカリしたんだ(笑)。でも、そこからいきなりバーンって大きなヒットをとばして、さらにヘイリー・スタインフェルドの参加により、曲がレベルアップしたんだ。ウェリントンの自分たちのあのベッドルームできた曲が、今では世界中で聴かれているっていうのはオドロキだよね。

ーーそうして一気にヒットしていったわけですけど、ヘイリーさん側からオファーが来たのでしょうか?

サム:そうだよ。まず最初にレコード契約が決まり、そこからヘイリーのスタッフの方からぜひ参加させてもらいたいって本人が言ってるって話が来たんだ。

シャーン:でも実は、ヘイリーは他のアーティストからこの曲を紹介されたって話もあるんだ。多分カミラ・カベロだったんじゃないかな。

ベン:そんな陰謀論を僕たちは聞かされているよ(笑)。

ーー「Woke Up Late」は、最近アメリカでゴールド・ディスクを授与され、ここ日本でもSpotifyの Viral Weekly Chartで3位を獲得。MVは2400万回という再生回数を記録しています。世界的ヒットを飛ばした心境というか、バンドにとってどういう変化が起きましたか?

サム:まず一番の大きな変化は、みんなそれぞれアルバイトなり昼間の仕事を辞めて、フルタイムで音楽だけに集中することができたっていうことだね。

マット:そして、自分たち4人でベッドルームで書いた曲で、世界を旅することが可能なんだと思うと、感動的ですごくクールなことだね。

シャーン:SNSの影響も大きかったね。

マット:「Woke Up Late」ミュージックビデオで、コメディアンヌのライザ・コシに会えたのもうれしかったよ。

サム:自分たちの他の曲にも影響を与えているというか、ちゃんとみんな認識されるようになったね。「Catching Feelings」という曲も、最近アメリカでゴールド・ディスクを受賞したんだ。

ーー2019年9月にはセルフタイトルであるファーストアルバム「Drax Project」をリリースされました。こちらのアルバムについて教えていただけますか?

マット:これはデビュー・アルバムで、このアルバムで初めてアルバム・カバーのための写真、ちゃんとしたフォトセッションをやったんだ。

サム:ロサンゼルスのプール付きの家に住んでて、そこのプールで撮影したんだよ。

マット:ちょうどカミラ・カベロの前座を務めた時期だったと思う。だからロサンゼルスのビバリーヒルズに住み、「Woke Up Late」もすごく順調で、もう色々盛り上がっててここからだ!・・みたいな時だったんだ。

サム:アルバムにはロサンゼルスで書いた曲数曲、あとニュージーランドで書いた曲も数曲あるんだ。

マット:振り返ってみるとあの時期っていうのは、本当に若くて、この先への期待でワクワクしていたね。

シャーン:でも結果的にはパンデミックが起きて、それ以降はずっとニュージーランドにいるんだけど、またこれから大きな再スタートを切るっていう感じだね。

マット:いまはセカンド・アルバムを準備しているよ!