「ジェネリック医薬品」を希望するならどうすればいい?
病院や薬局に行ったとき、受付もしくは医師や薬剤師の先生に直接「ジェネリックにしてほしい」と伝えれば対応してもらえます。
なんとなく言い出しにくいなら、「ジェネリックを希望します」と書いてあるシールを保険証やお薬手帳に貼っておくことで意思を伝えられます。製薬会社や全国健康保険協会、厚生労働省のサイトなどからダウンロードできます。
ただジェネリック医薬品を希望しても変更できないケースもあります。処方された薬にジェネリック医薬品が存在しない場合や、処方せんの「変更不可」の欄にチェックが入っている場合です。薬に入っている特定の添加物に対してアレルギーを持っている人も、ジェネリック医薬品を選択できない可能性があります。詳しくは薬剤師に相談するといいでしょう。
医療費を抑えるにはどうしたらいい?
実はジェネリック医薬品以外にも薬代や医療費の負担を軽くする方法があります。
高額療養費制度 100万円の負担が9万円弱に?
1ヵ月にかかった医療費が一定以上になった場合、その超えた分を国から支給してもらえます。1ヵ月の医療費上限額は年齢や収入によって異なりますが、たとえば69歳以下で年収370~770万円の方なら医療費が100万円かかったとしても自己負担は87,430円で済みます。
医療費控除 世帯の年間の医療費が10万円以上かかったら
1年間に一世帯で10万円以上の医療費がかかった場合、確定申告すれば税金が返ってくる制度です。所得400万円の方が医療費10万円かかったと申告すると、2万円が還付されます。
セルフメディケーション税制 薬局などで買う医薬品も減税対象
病院で処方してもらうのではなく、薬局・ドラッグストアなどで自分で購入するOTC(Over The Counter:オーバー・ザ・カウンター)医薬品も、その購入費用について減税が受けられる制度があります。1年間に1万2,000円以上購入し、かつ、その年に健康診断を受けていることが条件です。
もしお金に余裕がなくても治療をあきらめずに済むように、こういった国の制度があるということも知っておくといいですね。
ジェネリック医薬品を利用すれば節約に
医療費や薬代に積極的にお金をつぎ込みたい人はいないと思います。もし単に「知らなかった」「面倒だから」という理由でジェネリック医薬品を検討していないなら、ちょっと考えてもいいかもしれません。
とはいえ、ジェネリック医薬品は先発医薬品とまったく同じではないので、詳しくは薬剤師など専門家に相談しましょう。
服薬する機会が多い人は医薬品代もかかるはず。ジェネリックに切り替えたり、その他のお得な制度を活用したりすることで、節約できるのではないでしょうか。
文・馬場愛梨(ファイナンシャルプランナー・心理カウンセラー)
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