今週も文春はジャニー喜多川の性加害問題を追及している。

 ここまでくると、無名で終わったジャニーズジュニアだけではなく、よく知られたアイドルたちの名前も登場してくる。

 現在50代の高野(苗字のみ実名)は、ジャニー喜多川に逢うといきなり「ユー、足が長いね」といわれたという。その頃レッスンは主にテレ朝で行われていたというが、それが終わるとジャニー喜多川は必ず、お気に入りの子たちに声をかけて食事に出かけたという。

 そこには後に光GENJIのメンバーになる大沢樹生や内海光司もいたという。

 高野がジャニー喜多川に襲われた次の日、彼に1万円くれたという。

 のちに人気アイドルになる友人に、「昨日、ジャニーさんにちんちん入れられちゃったよ」と急にいわれたという。その表情は、「ちょっと笑っていて、全然深刻じゃなかった」という。

 こうしたことを今のジュリー社長などは知っていたはずである。なぜなら、ジャニーズ事務所の元スタッフが、

「タブーではありましたが、多くの人間が知っていました。ジュニアの子を、ジャニーさんが待つ全日空ホテルに届けるスタッフもいました」

 と証言しているからだ。

 ジャニー喜多川の姉であるメリー喜多川も、弟の所業に対して、「病気だからね」といったという話もある。

 あまりの批判に、これはまずいと思ったのだろう、ジャニーズ事務所がようやく動いたことを、朝日新聞がスクープした。

「大手芸能プロダクション『ジャニーズ事務所』の創業者、ジャニー喜多川氏(2019年に死去)から所属していたタレントが性被害を受けた疑いが浮上している問題で、事務所が、社員や所属タレントを対象に聞き取り調査を行ったことを、文書で取引先企業に報告した。社内ヒアリングのため十分ではないとしつつ、現時点で問題点は確認されていないとしている。一方、すでに退所した元タレント向けの相談窓口を設ける考えも文書で示した。(中略)

 文書には、今回の性被害の疑惑について、喜多川氏が故人であることから事実確認は困難だとしつつ『問題がなかったなどと考えているわけではございません』『メディアでの報道、告発等については真摯(しんし)に受け止めております』と事務所の考えがつづられていた」(4/21(金) 21:00配信)

 だが、民放はジャニー喜多川の問題については沈黙を守り続けている。よほどジャニーズ事務所にばらされては困ることがあるのだろう。

 とくに報道のTBSがひどいと文春が報じている。

 BBCとカウアン・オカモトが外国特派員協会でやった会見にもカメラを出さず、小川彩佳の『news23』でも報じていないという。

 筑紫哲也が生きていたら「TBSは死んだ」というだろうな。