サンシティ自らの撤退申し出で発覚しなかった和歌山県の失態

 提案審査書類を提出し、和歌山県のカジノ運営事業者に名乗りを上げていたサンシティ・グループは2021年5月12日、突如撤退を発表した。チャウは「新型コロナウイルス感染拡大による業界への甚大な影響」と「日本のIR区域認定手続が当初の予定よりも時間を要する」ことを表向きの理由として挙げた。

 和歌山県の関係者が「チャウがこれほど問題のある人物であることを県庁も県警も把握していなかった」と話すように、オーストラリアへの入国が禁止されるなどのチャウの黒歴史が露見したために県側が排除した訳ではないようだ。