◆謎だらけのストーリー。ミステリー要素が一番の軸に

 ただのほのぼのラブコメではなく、ダークな部分が肝と言える本作。まずこころは実は吸血鬼であり、海造や母・伊織(麻生久美子)とともに自身が吸血鬼であることを隠しながら生活している。こころは人間離れした怪力を持っており、血を好んで食してはいるが、人間を襲うことはない。今のところ「吸血鬼=危ない存在」という展開は見られないが、こころ一家のように慎ましくは生きていない吸血鬼の奇行が今後見られることはほぼ確実だ。

 というのも、2人の住む地域の近くで、5年前から遺体から血を抜くという猟奇的な連続殺人が3件起きており、明らかに吸血鬼が関わっている雰囲気。犯人は同一犯と目されているが、いずれも未解決で捕まっていない。そして、犯人がまたまた犯行に及んで2人の住む地域を恐怖のどん底に陥れようとしているため、「犯人は誰なのか?」というミステリー要素が一番の軸になるだろう。