精神科医・六麦克彦役の平岡は「僕が演じる六麦先生は、知的ハンディを持つ少年たちをなんとか支えたいという熱い心の持ち主であり、“子どもを愛するがあまりに、間違った捉え方をしてしまう親”には時にビシッと厳しいことを言う一面もあります。相手に寄り添い、理解し合うことの大切に気づかせてくれる作品になったと思います」と話す。
恵の母・里美役の工藤は「子どものいない私にとって、里美として生きることはとても難題でした。そのためたくさんの母になった友人たちに質問をして、役の思いを深く掘り下げてみました。答えはどれも“これが母性なのだなぁ”と感動するものでした。だからこそ、たくさんの人に、どんなことにも向き合う親子の真摯(しんし)な姿を知っていただけたらと思います」と訴えている。