放送に先駆け、脚本を務めた小林靖子さんに、脚本を作る上での苦労や作品の魅力についてお聞きしました。
――今回、映像化されるNHK版の「犬神家の一族」での小林さんならではのこだわりを教えてください。
「数年前に市川崑さんが監督を務めた映画『犬神家の一族』のブームがあって、何度も見るほど好きな作品です。そのインパクトは強大で、その後、映像化された作品にも影響を与えていると思います。でも今回、脚本を作るに当たっては、市川版を意識しないように、とにかく忘れるよう封印して、横溝正史さんの小説から映像化するというのを特に意識しました」