1階はもちろん、2階にも階段部分にも大勢のファンが詰めかけるほどに熱気を帯びていたこの日。先にステージに登場したのは、世が世なら!!!の6人。「Mo-Mo-No-Rock」からライブがスタートした。内藤五胤の「もっと!」というあおりに合わせてペンライトが大きく揺れ、「Happy Birthday!!!」では添田陵輔と大谷篤行が互いに見つめ合って笑う。息をつく間もなく3曲目の「下剋上、はじめました。」に突入すると、元気いっぱいで絶叫交じりの、世が世なら!!!ならではのパフォーマンスで大いに盛り上がった。メンバーたちの顔にも、既に大粒の汗が浮かぶ。
だが、彼らのバラエティーの豊かさは、ここから本領発揮。Dance Sectionでは、一人一人がクールに踊りつつ、周りの5人はジェスチャーでコミカルにはやし立てる。ここでも全力おふざけが…と思ったら、急にキリッとなって首と手をポキポキ鳴らした橋爪優真が、グループで一番高身長である添田の頭の上を、ジャンプで飛び越えるという離れ業を披露。会場が大いに沸いた後は、「いとしき世界」をバラードバージョンで幻想的に歌い、さらに「Winter Prince」ではキラキラ王子様モードにチェンジ。
それでもやはり笠松正斗の「いくぞ~!」の声で始まった「無理無理無理」では、曲中に障害物競走が行われ、中山清太郎がぐるぐるバットでフラフラになっている傍らで添田が1位を獲得する、再びのおちゃらけモードへ。歌唱後に、橋爪や大谷、内藤が「ご褒美は何がいい?」と相談すると、笠松が中山に持たせた鏡に向かってリップを塗り塗り。そして「ご褒美はチュー」とニヤッとすると、添田も「来いよ」とノリノリになり、「(事務所)OK出ました!」(内藤)、「ばかか! 絶対怒られるからな!」(橋爪)とみんなが大騒ぎする中で2人が顔をグイッと近づけ…といったところで、そのまま「はじめてのチュウ」や「乙男」、「鼓動のFighters」の披露に入った。まだまだイタズラっ子の余韻が抜けない様子で歌い踊る6人は、どこまでも楽しそうで自然と笑みになる。