二郎さんは昔から病気やケガで悩まされているイメージがある。古くは椎間板ヘルニア等で腰を痛めて杖をついていた時代があったり、2018年には急性心不全、呼吸不全で入院したり、2020年末にはコロナウイルス感染症に罹患し、一時危篤状態に陥り、1ヶ月間入院するなど、二郎さんにとっての大きな災いを何度も乗り越えてきた。なので二郎さんはある意味運が悪くて、とても運が良い人なのではないだろうか。
運といえば、二郎さんが、というより「東京ダイナマイト」がここまでメジャーな芸人になるとは正直思っていなかった。それは最初の出会いの印象的だったからだ。
二郎さんとの最初の出会いは、テレビ朝日主催で行っていた「東京腸捻転」というライブの前身の「鎌田くすくすお笑いライブ」だった。当時の「東京ダイナマイト」は二郎さんが社長を務めるインディーズ事務所に所属しており、二郎さんの相方も今の松田さんではなく、曽根卍さんという方だった。
うろ覚えだが、二郎さんは金髪で、曽根卍さんはモヒカンといういで立ちで、ネタもポップなものではなく、少し破天荒なネタだった。なので比較的キワモノ感が強く、日の目を見ることが難しい典型的なインディーズ芸人という印象だった。その後、ライブなどで一緒になる機会があったが、特に仲良くなることもなく、気が付くと曽根卍さんがいなくなり、当時ピン芸人だった松田さんが相方となって新生「東京ダイナマイト」が結成され、そこからあれよあれよという間にメジャー芸人の仲間入りを果たした。
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