山本と安達は、唯の両親役で出演。山本が演じる唯の父・寺島光一は、天才的な技術を持つ心臓外科医。幼い頃から医学に興味を示した唯に医学の知識を教え、それを吸収していく娘をほほ笑ましく見守り、自慢に思っていた。唯は、優しく周りからの信頼も厚く正義感が強い光一を尊敬し、光一のある言葉を胸に刻んで手術に立ち向かっている。野田の指導医でもあり、彼のことをかわいがっていた。

 一方、安達が扮(ふん)する唯の母・寺島葵は、長寿遺伝子についての研究を行う優秀な研究者。唯にとってはとても穏やかでおっとりした優しい母親でありながら、研究という仕事にプライドをもち、情熱を注いでいる強く聡明な女性だ。光一と葵は共に2年前、事故を装った何者かによる爆発事件で命を奪わており、野田と唯はその事件の真相と黒幕を追うために闇の手術を始め、情報を集めている。物語の始まりを担う重要な役どころだ。

 0歳からモデルとして活躍し、現在の白山と同じ10歳の時には日本初演の「レ・ミゼラブル」で少年革命家・ガブローシュを演じ、舞台デビューをした山本は、「今回は坂口健太郎くんをはじめ、過去に共演経験のあるキャストの方が多く、撮影は楽しく笑いの絶えない現場になるだろう、と思い台本を開いた。するとなんと、僕は死んでいた。ほぼ共演者に会えない…。この切なさを唯一共演できる坂口健太郎くんにぶつけようと思う。坂口くん、よろしくお願いします」とユーモアたっぷりにコメント。