藤井聡太六冠に敗れたとはいえ、羽生善治九段(52)のレジェンドとしての威光に傷がついたわけではない。
その羽生が、将棋連盟の理事選に立候補し、新会長間違いなしだという。
これまでは、連盟の“雑事”には関与してこなかった羽生だが、どういう心境の変化があったのだろう。
羽生は20代の頃に、東京の将棋会館の建て替えを唱えたことがあったが、棋士総会に諮ったところ否決されてしまったことがあったそうだ。
それは当時の羽生にとって大ショックだったようで、連盟が来年100周年を迎えるのを機に、東京と大阪に新しい将棋会館を建てる計画だそうで、羽生がやる気になったのではないかと見る向きもあるようだ。
やはり、藤井に敗れて、自分の時代が終わりに近づいていることを知らされたことも動機になったのではないか。
だが、新会館建設のカネの目途が立っていないようで、新会長の羽生はカネ集めを大車輪でやらなければならない。
将棋の方がおろそかにならなければいいのだが。
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