さて、山梨に初の選抜の優勝旗を持ち帰った山梨学院高校は、誇らしかっただろう。

 だが、好事魔多し。

 監督の長男の言動が問題になっていると文春が報じている。

「見学に行くと、部長はノックの練習でミスした選手に対して、『お前の親がダメな奴だから、そんな守備すんだろ!』などと暴言を吐いていました。彼の問題行為の数々に選手も保護者も傷ついています」(現役部員の保護者)

 この名門野球部を率いているのが吉田洸二監督(53)だ。

「吉田監督は長崎の県立清峰高校監督として五度も甲子園に導き、二〇〇九年には選抜優勝を果たした名将です。実績を買われて一三年から自らの出身大学の系列校・山梨学院の監督に就任しました」(スポーツ紙記者)

 その監督を支えている部長が、今大会でも親子鷹として注目を集めた吉田健人(26)で、監督の長男だという。

「うちの子からは、練習中に『お前はバカだから俺の言葉が通じない』、『お前みたいなゴミはいらない』、『お前ら寮で皆殺しだからな』などと、普通の感覚ではありえない言葉で面罵されると聞いています。実際私も見学中に『ボケ』『カス』と汚い言葉で選手らが部長に罵られているのを目の当たりにしました」(同)

「私が昨年、練習を見に行った際、部長が選手を罵倒していました。保護者仲間の中には『何をされているのか心配だから、毎週のように練習を見に行っています』と私に明かした親御さんもいます。一方で、部長の言動を見ていられなかったからだと思いますが、現在大学一年の代の親御さんが、ほとんど見学に来なかった時期もありました」(別の保護者)