さらに、吉田部長は寮で暴力をふるい、「訴えてみろ」「俺が勝つ」「親をぶっ殺してやる」などと部員を脅しているともいうのである。

 吉田部長を文春が直撃すると、「一切ない」といい、保護者たちが嘘をついていると? と聞くと、「そうじゃないですか。どうぞ。記事をやれるもんなら、やってみて下さいよ」と嘯いたそうだ。

 父親の吉田監督も、「(暴力など)ないと思いますよ」と答えている。

 学校側も、「事実無根」だといっているが、事実関係を調べたのだろうか。野球部員たちは、部長や監督の機嫌を損ねたら、レギュラーになれないかもしれないと怯え、いい出せないのではないか。

 ジャニー喜多川“事件”と同じように、絶対的な権力を持っている人間に歯向かうことは、夢を諦めることにもなりかねない。

 だからこそ、絶対権力者は自制しなければいけないのだが、山梨学院野球部でも同様のことが行われているような気が、読後、してしまうのだが。