チョコレートの原料であるカカオ豆をパウダー状にしたものとして知られるカカオパウダーですが、ココアとの違いを知っていますか?実際にどんな食べ物で、どんな効果があるのでしょう?知られざるカカオパウダーの効果やオススメ商品を解説します!
スーパーフードと言われるカカオパウダーって何?
カカオパウダーとは、その名の通り、カカオ豆を粉末状にしたもののことです。
カカオパウダーにはカカオポリフェノールや鉄分、マグネシウムなどの栄養素が豊富に含まれていて、その効力は多岐に渡ります。
まず、強力な抗酸化作用があり、肌荒れの原因を排除。さらに血管を広げてくれる効果があるため、脳梗塞や高血圧の予防になります。
他にも便秘改善やアレルギー改善、記憶力や認知力の上昇など、広範囲に渡っていい効果をもたらしてくれるカカオパウダー。まさにスーパーフードですね!
カカオパウダーとココアパウダーの違いは?
カカオパウダーもココアパウダーも、カカオ豆が原材料です。
一説には、マヤやアステカで「カカオ」と呼ばれていたものがヨーロッパに渡った際、イギリスだけは「ココア」という呼び名が定着してしまったとされています。
そのため、カカオパウダーとココアパウダーも、呼び名が違うだけで同じものだという説もありますが、実際には制作過程が違います。
カカオパウダーは、カカオ豆を焙煎せずに粉砕して粉状にしたもののこと。一方、ココアパウダーはカカオ豆を焙煎してから粉砕し、粉状にしたもののことです。
焙煎ということは加熱するということですが、食べ物は加熱すると栄養素が失われてしまいます。カカオパウダーは焙煎しないため、栄養素が失われることがありません。
カカオパウダーに含まれるカドミウムは危険なもの?
カドミウムとは、自然界に存在する天然の重金属の1種です。
農畜水産物に蓄積し、人間が摂取すると体内に吸収され、主に腎臓に蓄積されると言われています。過剰な摂取は健康被害をもたらし、老化を早めるとされています。
実は、カカオ系の食品はカドミウムが蓄積しやすい傾向があります。
2010年に国際連合食糧農業機関(FAO)とWHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)が制定した規定では、チョコレート1kg当たりのカドミウム基準値は、0.8 mg~0.9 mg。人間が1か月に摂取して問題ないとされるカドミウム量は、体重1kgにつき25μg(マイクログラム)です。
世界的に見ると、日本の土壌はカドミウムが含有量が多い方です。したがって、日本国産の農畜水産物を常日頃から摂取している人であれば、カカオ内のカドミウム含有量は微量と言えるでしょう。
あまり気にしなくても問題ない数値ではありますが、毎日大量にカカオ系食品を食べ続けるのはやはり問題でしょう。何事もほどほどにしておくべき、ということですね。
カカオパウダーおすすめの食べ方・使い方
実際のところ、カカオパウダーはどのようにして摂取すれないいのでしょうか?
カカオをそのまま摂取するには、スムージーやドリンクが一番効果的でしょう。また、ココアパウダーの代わりにもなるので、お湯で溶かしてココアにすることもできます。しかし、加熱によって栄養素が失われることは理解しておきましょう。
また、カカオパウダーは、お菓子作りにおいてもココアパウダーの代用品として利用できます。ティラミスやトリュフにまぶせば、ほろにがスイーツが出来上がります。
カカオパウダーの中にはアルカリ処理されていないものも多いです。アルカリ処理されていないものは水に溶けないという性質がありますので、ヨーグルトにトッピングしたり、焼いた食パンに乗せて食べるという人も。
また、自宅で安心なチョコレートを自作するためにカカオパウダーを使用するという人もいます。