そんなD&Dが最新の映像技術によって蘇ったというのだから、注目を集めるのは当然といったところだろう。
シリーズが数多く存在し、そもそも決まったストーリーやキャラクターがいるわけではないため、映像化に関しては比較的自由なストーリー構築が可能となっているものの、今作は仲間を集めて、アイテムを集めて、巨悪に挑むというRPG要素を活かしたというか、ダイレクトに映画化したものとなっていて、なかなか平坦なものとなっている。
VFXの進化とは恐ろしいもので、ストーリーが平坦であっても映像表現がアクセントになることで、それなりに面白く観れてしまう。マイケル・ベイの作品なんかがいい例だし、今作もまさに「ザ・娯楽作」といったところだ。逆にそれでもつまらないと感じてしまう作品は、ストーリーが平坦どころの騒ぎではないのだろう。
【ストーリー】
様々な種族、モンスターが生息する世界、フォーゴトン・レルム。盗賊のエドガン(クリス・パイン)と彼の相棒である戦士のホルガ(ミシェル・ロドリゲス)は、闇の組織に仕える超ヴィランたちに殺されたエドガンの妻を生き返らせるため、さらわれた娘を助けるために旅にでる。そんな二つの目的を遂げるためには、特殊能力を持った仲間と、運命を握るアイテムが必要とわかる。そこで、二人は名家出身の魔法使いサイモン(ジャスティス・スミス)と自然の化身のドリック(ソフィア・リリス)、そしてある秘密を知る聖騎士のゼンク(レゲ=ジャン・ペイジ)とパーティを組むことに。決してヒーローではないアウトローたちが全世界を脅かす超ヴィランの陰謀に対峙することになる……。
【こちらの記事も読まれています】