米倉本人としては悩ましい部分もあるのかもしれないが、一方で米倉の“俳優としての価値”は変わらず高いままだという。映画関係者は話す。
「“職業もの”の作品を面白くできる俳優は、総じて評価が高いんです。職業ものは、シリーズ化もしやすく、企画されることも多い。それこそ『ドクターX』のように長く愛される作品になり、ドラマから映画という形で複数のメディアでの展開もある。そういったところまで見据えた企画が多く、だからこそ失敗したくないというのが、制作陣の思いなんですよね。
それでいうと、米倉さんは『ドクターX』での外科医のほか、『リーガルV』シリーズでの元弁護士など、職業ものでヒットを生んだ実績があり、ドラマ界・映画界では『職業ものは米倉涼子に任せればハズレなし』という定説がある。あれだけ存在感があって、老若男女問わず人気がある女優さんもあまりいないですし、おそらく今後も、米倉さんに職業ものの主演オファーはどんどん舞い込むと思います」
米倉が思い描いていたビジョンとは異なるものとなっているが、俳優としてのキャリアそのものは順調だと言える。開き直って“職業もの”に注力すれば、米倉には向かうところ敵ナシだ。