門脇と作間が居間のちゃぶ台に座り、撮影がスタート。作間は背筋を伸ばして正座し、箸も正しく持って、一口大にカットしたハンバーグを食べる。ご飯も一口で口にする。その美しい食べ方からは、仏頂面でも、実はいち日の料理をおいしいと思っていることが伝わってくる。モニター前で映像チェックをしている際も、作間は取材陣に「料理、めちゃめちゃおいしそうでしょ? 超おいしいんですよ!」と爽やかな笑顔を見せた。

 門脇は、料理を食べた周の感想を待ちながら、「どや、どや、どやの?」という心の声が思わず漏れてしまうという、少ないセリフの中にも演技力が要求され
るシーン。もちろん、京都弁のイントネーションは完璧で、少し頬を膨らませて、周の態度に対する不服な気持ちを表したりと、表情豊かな演技を披露する。撮影の合間には、並んで朝ご飯のおにぎりを食べたり、談笑したりと、2人の間には和やかな空気が流れていた。

 その後、夕方から撮影が行われたのは、いち日が周に、台所で冷や麦に添えるための薄焼き卵の作り方を教える第4話のシーン。門脇は大きめの丸ボタンがかわいい光沢のある赤いシャツにベージュのプリーツスカート。作間は開襟の半袖シャツに黒ズボン。シャツの裾を出していることもあって、朝のシーンよりもラフな印象だ。