第4話では、GHQのモーガン女史(ナタリー・エモンズ)の紹介で桑乃木に食事会の予約が入るが、経営方針を巡り、料理長の戸川幸宏(板尾創路)が店を辞めてしまう。新料理長を探すも適任者は見つからず、いち日は周の説得で1日だけ、代理で料理長を務めることに。食事会の準備のため、周の兄・縁(白石隼也)のもとを訪ねたいち日は、縁の妻・鈴音(久間田琳加)が周にとって特別な存在であることに気付いてしまう。そして、食事会の日、いち日の料理に期待が高まる中、周が再び波乱を巻き起こす――。
2022年6月中旬の某日。京都・太秦の東映京都撮影所内に建てられた昭和な日本家屋のセット内には、門脇と作間の姿が。午前9時から撮影が行われていたのは、新婚初夜、周がいち日の手料理を初めて食べる第2話のシーンだ。結婚式で出された京都名物ハモ料理が苦手で手をつけなかった新郎・周のため、京都人と料理人のプライドを懸けて、いち日がハモを使ったハンバーグをふるまうという大事なシーンだ。
門脇は、淡い水色の丸襟ブラウスにベージュのスカートという、清楚でレトロな出で立ちで、撮影前にセリフを確認してから、颯爽とセットの中に入っていく。一方、作間は白シャツに細身の黒ズボン。シャツのボタンは一番上まで締め、裾はズボンの中にきっちりと入れられている。加えて、センター分けの髪形に黒い丸眼鏡という、アイドルの姿からはかけ離れた昭和の学生らしい姿だ。この日の撮影では洋装だったが、門脇の衣装はさまざまな時代劇で衣装を手掛けるスタイリスト・大塚満氏が担当している。和装を中心とした華やかな装いにも注目だ。