営業利益は72%増を予想

ちなみに、2018年11月期の会社予想売上は59%増の47億円、本業の実力を示す営業利益は72%増の5億1000万円を見込んでいる。

4月12日には2018年11月期の第1四半期決算(12~2月)を発表し、2018年5月中間予想売上を13億円から14億3000万円に10%、営業利益を4000万円から1億円に2.5倍に上方修正している。目下のところ、2018年11月通期の予想は据え置いているが、通期でも業績の上乗せとなる可能性が高そうだ。

今期を含めた過去3年の平均増収率は49%、平均営業増益率は51%と高成長だ。営業利益率も10%を超えおり、労働集約的な建設関連企業としては好採算といって良い。

小さいながらも「育ち盛り」の会社

就職情報のDODA(デューダ)によると、フィル・カンパニーの2018年2月時点での従業員数は連結ベースで28人、従業員の平均年齢は35.4歳、平均勤続年数は1.6年である。フィル・カンパニーは文字通り「少数精鋭」の会社なのだろう。同社は東証1部への指定替えの基準をすでに満たしているようで、3月には東証への市場変更の申請を行っている。東証1部になれば、さらに知名度があがりビジネスチャンスも増えそうだ。

昨年、フィル・カンパニーは日本郵政キャピタル、いちご <2337> との資本業務提携を発表した。日本郵政グループに加え、REITなどを組成する不動産の流動化に強いいちごとの提携は「シナジー効果」を生むのではないかと期待されている。このほか、ガレージハウスの企画会社や飲食店のデジタルマーケティング会社とも提携。インバウンド向けの宿泊施設、シェアハウスとしての空中店舗の利用も考えているようで、今後も独創的な「空中店舗」を生み出すのではないか、と筆者は期待を寄せている。

それにしても、フィル・カンパニーのような小さいながらも「育ち盛り」の会社情報を簡単に得られる現在の就活生は本当にうらやましく思う。21世紀のいまの時代、「就職は一生」という考えは古いのかもしれない。だが、それでも就職は人生で重要なイベントの一つであることに変わりないだろう。情報を最大限に活かし、悔いのない就職活動を送られるよう、就活生にエールを贈りたい。

(ZUU online編集部)

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