プロスポーツはファンを魅了することも大事だが、やはり勝ってナンボの世界。ただ、球団にそれをサポートする気があるのかどうかは疑問だ。
「一昨年は『ノンテンダー』という造語で主力3選手を切った日本ハムですが、さらに昨年オフには打線の中心である近藤健介がFAでソフトバンクへ移籍。しかし、目立った補強はなく、打線の貧弱さは目に余ります。新球場のエスコンフィールド建設には数百億円を投じましたが、そのしわ寄せなのか、チーム総年俸は12球団最下位。新球場のために人件費を削り、その結果が最下位ではファンは泣くに泣けません。
球団にしてみれば、今年は新球場が目当てで客はいくらでも入るでしょうから、“球場ありき”でOKですが、新庄監督にしてみれば、今年も成績が振るわなければ指導者の資質に失格の烙印を押されてしまうのですから、少しは補強にも予算を回してほしかったはず。新球場移転で即優勝なら伝説ですが、すでに最下位(4月10日終了時点)ですから、苦難の道が予想されそうです」(同上)
昨年の松本のような新星が現れるか、“甲子園の怪物”清宮が覚醒するか、はたまた新庄マジックが炸裂するか……奮闘を期待したい。