演じるミキについて、萬田は「常にりんとしており、自分にも他人にも厳しい方。でも、厳しい言葉の裏には愛があると思っています。私も愛を持って人と接したいと常々思っているので、そこは似ているかもしれませんね」と共感を寄せる。

 実年齢よりも上の役柄を演じるのは本作が初めて。「見た目の印象についても皆さんと綿密に打ち合わせをしました。着物に関しては派手ではないけれど、質のいいものということで、大島や塩沢といった紬を中心にそろえています。また、原作では帯留めを付けていることが多いので、そこも取り入れました。着物に興味のある方には、ぜひそんな部分も注目してほしいですね」と見どころに挙げる。

 また、撮影に関しては、「本当に楽しいですよ。常に楽しくなければ現場じゃないと思っているし、現場にいることが私の活力の源。細胞が生き生きしてくるのを感じます。百目鬼家のロケ現場はちょっと遠い場所にあるのですが、何度も通っていると古い日本家屋特有の匂いにもなじんできて、何となく自分の家に帰ってきたような気持ちになるんです」と充実した表情を見せた。