ETFに注目すべき理由3 つみたてNISAとも相性がいい

(写真=PIXTA)

NISAでETFを売買することもできます。ただNISAは商品の種類も多く、初心者はどれを選んでいいのかと迷ってしまい、少しハードルが高いという声もあります。

その点、2018年1月から始まった「つみたてNISA」は買える商品を絞っているため、より初心者向けになっています。その名のとおり、積み立てることを目的にしているので、売買タイミングを考える必要もありません。

つみたてNISAの対象ETFは以下の3本で、現在は大和証券のみでの取り扱いとなっています(2018年6月上旬現在、四桁の数字は証券コード)。

  • ダイワ上場投信 -日経225(1320/大和投信)……日経平均株価(日経225)との連動を目指す
  • ダイワ上場投信 -JPX日経400(1599/大和投信)……東京証券取引所(一部、二部、マザーズ、JASDAQ)に上場する株式などのうち、時価総額、営業利益、ROE(株主資本利益率)などで一定の基準を満たした「投資者にとって投資魅力の高い会社」400社との連動を目指す
  • ダイワ上場投信 -トピックス(1305/大和投信)……TOPIX(東証株価指数)との連動を目指す

ETFの2つの注意点

(写真=PIXTA)

メリットが多いETFですが、購入するときに注意したい点もあります。

同じ投資対象なら売買高が大きいものを選ぶ

ETFは同じ指数に連動する銘柄が複数あり、どれを選んでいいか、迷うかもしれません。無難な方法は、同じタイプのETFなら売買高が大きいものを選ぶことです。あまり売買高が少ないと、売りたいときに相手が見つからなかったり、希望する価格で売れなかったりするかもしれないからです。

利益は平均並みしか出ない

ETFの値動きは、投資している市場や商品の指数(インデックス=市場全体の動向を表すもの)に連動するように運用する「インデックスファンド」と同じです。そのため、投資の利益も市場平均並みとなります。

ファンドマネージャーが平均以上に値上がりしそうな銘柄を選んで投資する「アクティブファンド」に比べると、値動きはゆるやかになる場合もあります(ただアクティブファンドの中にも、インデックスファンドやETFより利益が下回っているものもあります)。

ETFは長期投資にぴったり

(写真=PIXTA)

ETFは手数料が安く、シンプルで分かりやすい商品です。頻繁に買ったり売ったりせず、買った金融商品を長く保有するなら、費用ができるだけ少ない銘柄や証券会社を選びましょう。

長期投資先を考えている方は、ETFを自分のポートフォリオに入れてみることを考えてみてはいかがでしょうか。

文・深川美幸(ファイナンシャル・プランナー)

【こちらの記事もおすすめ】
1万円から始められる投資があるって、知っていますか?
あなたの資産運用リスク許容度がわかる10のチェックリスト
買い物ついでにプチ資産運用 「おつり投資」「ポイント投資」って?
寄付だけじゃない!クラウドファンディング2つの「新しい形」
何から始めたらいい?投資のはじめの第一歩

※当サイトの情報の内容に関しては万全を期していますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。当該情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社は一切の責任を負いかねます。