投資に興味を持ち始めた頃に、投資信託を探したり検討したりしていると、「ETF(上場投資信託)」という商品に出合うと思います。上場“投資信託”と名前がついていますが、普通の投資信託とはどう違うのでしょうか。

ETFは株式のように証券会社で売買できる

(写真=PIXTA)

ETFとはExchange Traded Fundの略で、「上場投資信託」と呼ばれます。

これは投資信託が証券取引所に「上場」して、株式と同じように売買できるようになったものです。価格も株式と同じように刻々と変わります。

購入は、株式と同じように、証券会社の口座を通して取引できます。証券会社の窓口やインターネットで、株取引のように注文を出して購入するのです。このため証券口座の開設が必要となり、銀行や郵便局の窓口では買えません。

証券会社によって、取り扱っている商品の種類や数が大きく違うということはありませんが、手数料が違ってきます。特に、店舗型の証券会社とインターネット証券では大きく差が出ることもあるので、購入前に確認しましょう。

ETFの銘柄数は多く、東証に上場しているだけでも200以上あります。日本取引所グループ(JPX)のWebサイトなどでも確認できます。

日本取引所グループ ETF

ETFに注目すべき理由1 コストが安い

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投資信託の購入では、販売手数料として購入金額の1~3%程度かかるものが多いです。一方、ETFの購入時の手数料は株取引と同じため、100万円ほどの商品を買っても、手数料の安いネット証券なら数百円程度で収まります。

具体的な例を見てみましょう。販売手数料3%の投資信託を100万円分購入すると、単純計算で3万円が必要となります。一方、ETF購入時の手数料は株式取引と同じで、手数料がネット証券より高めの店舗型の証券会社窓口で購入しても1万2,000円程度です。

保有中のコストも低水準です。投資信託は、信託報酬というコストが保有中ずっとかかります。一般的には、運用や顧客へのアフターケアが難しい商品ほど高くなる傾向です。年間0.1~2.5%の信託報酬が日割りで計算され、毎日、元本から引かれています。反対に、ETFは信託報酬も安く、年0.06%~0.95%程度しかかかりません。

投資信託の値段である基準価格は信託報酬が引かれた後なので、パッと見は分かりませんが、1%とすると、100万円で年間1万円は支払うことになるのです。

ETFに注目すべき理由2 種類が豊富で国際分散投資も簡単

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ETFの代表的なものは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など、国内の株価指数に連動する(同じ値動きをするように作られている)ものです。

日経平均株価やTOPIXといった株価情報は、毎日のニュースなどでも報じられているので、耳にしたこともあるでしょう。その他にも、中小型株といわれる企業が中心のジャスダック(JASDAQ)や東証マザーズの指数に連動するものや、NYダウなどの海外の指数、金(ゴールド)や原油などの商品価格に連動するものなどもあります。

とても種類が多く、バラエティーに富んでいるので、好みのものをいくつか組み合わせて持つことで、世界の株や資産に簡単に分散投資ができます。