「厳選されたお店ということで、“シンプルイズベスト”というか。第1話で出てくるおそばも、もちろんそばつゆにつけたりもしますけど、そばの本来の味って、結局、そばだけ食べた時の鼻からポンって抜ける香りが本当にあるんですよ。今井翼さんとも、カメラが回っていないところで2人で『これおいしいよね!』って言いながらバクバク食べていましたね(笑)。それほどお店のプライドと味が一致しているのは、第1話だけじゃなくて、全4話ともあって、ほんまにおいしいお店ばかりでした」。

 今回ドラマの舞台になった大阪は、橋本さんの生まれ育った街でもある。オール大阪ロケの撮影、生まれ故郷での撮影にはどんなことを感じていたのだろうか。

「協力してくださっているお店の方々がその地で育ってその地で働いて生活している方々だったので、久しぶりに生粋の大阪弁を聞くことができて。普段から大阪弁は抜けていないつもりではいるんですけど、人生の半分は東京にいるので、僕自身『ちょっと変な大阪弁になっているな。大阪弁ってこんなコテコテだっけ?』とも感じて(笑)。でもそこには、家族とワイワイしゃべっていた関西弁独特の温かさがあると思うんです。やっぱり、慣れ親しんだ雰囲気を感じて、『懐かしいな』という気持ちに浸っていましたね」。