盲点3:不安などで免疫バランスが崩れる!
コロナ禍では先の見えない未来などで、不安になってしまう…という人も多いかと思われます。それに伴って、よく眠れないと不眠を訴える方も多いようです。長期間家での自粛生活やテレワークなどが続いているせいで、生活のメリハリがついておらず、不眠になってしまうのは仕方のないことです。
しかし、この状態が続いてしまうと免疫システムのバランスも崩れてしまい、花粉症などのアレルギー症状も悪化してしまうのです。
2022年の花粉予想
- 今年の花粉の飛散は都内(12地点)では昨春の1.5倍、例年(過去10年平均)の1.1倍となる見込みです。ピークを迎える前に早めの花粉症対策が大事になってきますね。
子供の花粉症対策はどうすれば?免疫力アップが鍵!
近年、小さい子でも花粉症になることが多くなっています。子どもの花粉症に、抗ヒスタミン剤などの薬を使った対症療法はあまりおすすめしていません。
症状がそこまでひどくない場合は、いつも通りの生活を送るようにしましょう。対策は大人の花粉症と変わりありません。まず生活習慣を見直し、適度に外で運動をする、十分な睡眠時間を確保するということが重要になってきます。
また、赤ちゃんは母乳から免疫力のバランスを整えてくれるものを摂取できるのを聞いたことがあるかもしれません。
実は、ビタミンAがそれと同様の効果を発揮してくれます。ビタミンAを摂取するには、ベータカロチンを多く含む緑黄色野菜をオススメします。これは免疫力を整える意味では大人でも子供でも有効な方法です。
川本先生に聞く!コロナ禍での花粉症対策
ストレスマネジメントで自律神経を整えよう!
自律神経を整えることで、花粉症の症状は落ち着いてきます。それにはまず、生活習慣を整えることが重要になってきます。コロナ禍でのストレスは自覚がないまま、どんどん溜まっていきます。家にこもりがちだと思ったら、できるだけ意識をして体を動かすようにすると良いでしょう。
また、できるだけ周囲とコミュニケーションを取るなどの、ストレスマネジメントを心がけましょう。そうすれば少しずつ自律神経が整い、睡眠の質なども良くなってきます。それに伴って免疫バランスも整っていきます。
口呼吸をしないように&早めの対策を!
花粉症対策では、花粉症のもととなっている花粉をなるべく吸いこまないようにするのが大事です。コロナ禍で定期的に換気をするときは、必ずマスクをしっかり着用して行いましょう。また、できるだけ口から呼吸をしないように、鼻呼吸を意識するようにすると◎。
また、花粉症対策は症状が出てからではなく、それ以前に対策をしているとより効果的です。年間を通じて行う運動、食事、睡眠をバランス良く質の良いものにして、早めに薬を飲むなどの対策をしておきましょう。
免疫システムのかなめ、腸を整える食事を!
アレルギーの原因は腸で作られます。そのため、腸内環境を整える食事を心がけるのは花粉症対策としてとても有効です。
腸に良い働きをする菌(プロバイオティクス)をヨーグルトなどの発酵食品で摂取し、それらの働きを手伝ってくれる菌(プレバイオティクス)も一緒に摂るようにしましょう。
水溶性食物繊維が多い食品(オクラ、山芋、海藻、ごぼうなどに含まれる)と、善玉菌を増やすフラクトオリゴ糖(新玉ねぎ、トマト、バナナなどに含まれる)を積極的に取り入れるのが有効的です。
腸内環境を整える「フラクトオリゴ糖」って?
フラクトオリゴ糖はオリゴ糖の一種で、新玉ねぎ、トマト、バナナ、ごぼう、にんにく、アスパラなどの身近な食品にも含まれています。
砂糖に近い自然な甘さが特徴的ですが、カロリーは砂糖の半分!さらに腸内でプロバイオティクスのエサとなり、腸内環境を整えてくれます。(1日1gで腸内環境が改善、3gで整腸作用あり)
また、糖として吸収されないため、血糖値をあげないなどさまざまな健康効果が期待できます。