そして今回の炎上の一番の原因があるとすれば、落水するという面白さに注目し、他の部分への配慮が足りなかったことだ。そもそも相手はペンギンであり、どれだけ事前準備しても突然予期せぬ行動をする生き物だ。そうなると事前準備など無意味になり、ペンギンに傷を負わせる可能性が出てくる。
もしその可能性が少しでも見えていれば、危険予測が出来て、加藤さんや春日さんに対して本当に落ちてはいけないと念押しするはず。芸人は目先の面白さに食いつくものだが、アホではない。本当にやらないでくれということはやらない。つまりスタッフさんの危険予知が出来ておらず、番組の面白さを追いかけてしまった結果だと言えるだろう。
とはいえ相手は芸人だ。ペンギン同様予期せぬ行動をとる場合もある。本気でやらないようにお願いしたところで、状況によってはやってしまうという事も無きにしも非ずだ。今回の騒動で過去に笑福亭鶴瓶師匠が生放送で局部を出してしまうというアクシデントを思い出した。
今回のことについて原因や真相が明らかにされることはないが、3月いっぱいで終了する「スッキリ」が、このタイミングで炎上するなんて、なんともスッキリしない終わりを迎えそうな気がしてならない。出来れば、その名にふさわしい17年間の集大成が見られるよう願っている。