「番組は、シェアハウスで暮らす若者たちの恋愛模様を映したVTRを芸能人たちがスタジオで眺め、コメントしていくスタイルだが、訴状では、スタジオ出演者が花さんの言動や行動に否定的なコメントを繰り返したことでSNS上の中傷を煽っていたとも指摘。響子さんもこの点について会見で『出演者を使い捨てにしていると感じる』『出演者を人として扱ってほしい』と訴えた。スタジオ出演者の発言や態度も糾弾しているだけに、煽るような発言をした芸能人の所属事務所は、自分たちにも火の粉が降りかかるかもしれないと戦々恐々としているようだ」

 『テラスハウス』シリーズといえば、2012年10月から2014年9月までフジテレビ系で放送したあと、反響を受けて映画版『テラスハウス クロージング・ドア』が製作され、2015年2月に公開。興行収入10億円を超えるヒットとなるなど、フジテレビの人気コンテンツだった。同年9月からはNetflixで新シーズンが始まり、以降はNetflixで先行配信、フジテレビ系で遅れて地上波放送という形でシリーズが継続してつくられ、『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』は第5弾だった。

 Netflixでの世界配信をきっかけに海外からも反響を呼び、2018年には米TIMES誌による「2018年のベストテレビ番組10」に選ばれるなど好評だった『テラスハウス』シリーズだが、一方でさまざまなトラブルも報じられた。冒頭に「台本は一切ございません」と宣言する同番組だが、一部で台本や演出があったとする“やらせ疑惑”がたびたび話題になったほか、制作スタッフから出演者へのセクハラ・パワハラが横行している、出演者内で強制わいせつ事件があったなどという報道もあった。