デスクH ある意味ではすごく人間らしいというか、生っぽい欲望が丸見えというか。冒頭で話したドリフコントの鉄板「志村後ろー!」と同じように、コンプラのデッドラインの上を歩ける存在だからこそ「クズ、ダメ!」と視聴者が反応しやすくて良いのでは。

 放送されるたびに話題になる『ヤギと大悟』(テレビ東京系)とかも、その延長線上にある気がするなぁ。

 千鳥の大悟なんて今や大御所に片足突っ込んでいるけど元々、ギャンブル大好きで酒も女も大好きな昭和っぽいクズ芸人の第一人者じゃない。そういった「ダメさ」や「クズだけが持つ優しい視点」とかは、生っぽいドキュメントと好相性なんだろうね。

記者I YouTubeの『街録ch』やお騒がせ炎上タレントが人気なのも、そういった流れを感じますね。コンプラを守っているだけでは見えない境地を、視聴者も求めているんでしょうかね。