“ファンが安心して観られる映画”という贅沢
庄村聡泰(以下、庄村):人気作の続編って難しいと思いますが、本作は不満が一切思い浮かばないぐらい良かったです。映画のパラメーターを五角形のグラフとかで表すとしたら、本当に全方位でパワーアップした印象でした。
阪元裕吾(以下、阪元):試写会でもちゃんとウケていてよかったです。「1」を観たお客さんが観たいものをちゃんと観せて、好きになってもらえる続編を目指したので。
――「2」の構想はいつ頃から考えていたんですか?
阪元:もともとマンガ連載みたいなイメージで、「1」を撮っている頃から「2」のことは頭の中にありました。撮影期間も1週間で終わってまだまだ撮り足りなかったし、もっといろんな2人の姿を見たいなと。僕が好きな『クレヨンしんちゃん』もそうですけど、良いキャラ映画って、ジャングル、戦国時代、宇宙……とシチュエーションを変えるだけでも全然観たくなるじゃないですか?
庄村:このコンビなら、異世界転生して斧や剣で戦っても僕はおもしろがれると思います。
阪元:『プレデター』も原始時代とか行っていましたからね。今回に関しては3つあった続編案のうちのひとつを撮っていて。もっとシリアスでダークな「ソナチネ編」みたいなプロットもあったんですが、「1」と同じ気持ちで安心して観られる映画が僕自身も観たいなと。「1」は脚本段階だと“ちさまひ”の日常シーンをもっと撮る予定だったんですが、アクションを優先した結果、そういう小さなシーンが予算の関係でけっこう削られてしまったこともあったので。
【こちらの記事も読まれています】