第一位「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」!

 流麗にして美麗、圧倒的な画力と少年マンガらしい太い線の絵柄で描かれる王道バトルファンタジー。このマンガのファンは、突然描き込まれる見開き1ページの大ゴマで、作者の睡眠時間が削られている事を理解する。

 舞台は剣と魔法のファンタジー世界。この世界において、魔術に必要なものは「家柄」「才能」「努力」である。誰よりも魔術に魅入られているが、皮肉にも「血」も「才」も皆無であった男が主人公。彼は死後、怪物クラスの魔力を持った第七王子に転生する。産声と共に魔力を放ち、0才ながらに城の一部を消し飛ばす。ちなみにこの時点で、ぶっちぎりのチート。

 地位と財、時間と才に恵まれた主人公は、ありとあらゆる方法を使って魔術を極め研究する。主人公がどこまでも自由に魔術を極めながら、自国から天界まで縦横無尽に駆け抜け、気に食わない敵を蹂躙する痛快アクションマンガ。

 ちなみにこのマンガ、Web連載でも所々カラーページがハサまれているが、そのカラーの塗りがケタ外れ。人生の楽しみがコレしかないのかと思われるほど塗られているが、カラー好きが高じて、いつの間にかセミカラー版も出版されていた。凄まじい作業量のカラーページは、それだけで一度ご覧頂く価値がある。