「今もそれらは定番ネタとして扱われていますが、頻度としては少なくなりました。これまで臆面もなくネタの“再放送”をやっていたことについては、実は関係者の間でも『仕方ない』という声がありました。オンエアによっては画面の左右に黒い部分が不自然にありましたが、それは元の映像がアナログ放送時代の画面サイズだからです」(同)

 そうした放送があるたびに、ネットでは「見たことある」「再放送」などの声があがっていた。しかし、そんなマンネリを打破するために工夫もしていたという。

「2001年の放送開始後、初期の頃は単に再現VTRだけでなく、ある現場に若手芸人が72時間ぴったり張り付いて取材する『仰天スクープ72時間』という企画もやっていました。NHKの『ドキュメント72時間』は2013年のスタートですから、その原型といえるでしょう。

 他にも、見たことのない自然の光景や文化に触れる『仰天探検隊』という企画も、一時期放送されていました。アフリカ・エチオピアで行われている『デブコンテスト』優勝のために命がけで太る男性を追いかけたり、赤道直下で文化文明がほとんど入っていない『コロワイ族』の集落に潜入するなど、ドキュメンタリーバラエティにも手を染めましたが、番組のカラーと合わなかったのか、いずれも短命に終わっています」(同)