住宅手当(家賃補助)の相場はいくら?

賃貸住宅を借りると、会社から住宅手当の支給を受けられます。

住宅手当は会社によって金額が異なるものの、2万円弱程度となっているケースが多いようです。

なお、厚生労働省『令和2年就労条件総合調査の概況』によると、住宅手当の支給額は会社の規模によって次のように異なります。

● 1,000人以上:2万1,300円
● 300~999人:1万7,000円
● 100~299人:1万6,400円
● 30~99人:1万4,200円

このように、従業員1,000人以上の比較的大きな会社であっても2万円程度の支給となっており、従業員100名未満の会社の場合にはさらに支給額が下がります。つまり、賃貸住宅の家賃によっては、住宅手当の支給額が十分な補助とならないケースもあるというわけです。

この点について、具体的な家賃相場と照らし合わせながら見ていきましょう。例えば、SUUMOがまとめた情報によると、港区と世田谷区の家賃相場は次の通りです。

ワンルーム 1K/1DK 1LDK/2K/2DK
1LDK/2K/2DK
港区 10.9万円 11.0万円 20.3万円
世田谷区 7.1万円 8.5万円 13.2万円

2万円の住宅手当を会社から受け取って、港区でワンルームマンションを借りた場合には、居住者の負担は8万9,000円です。

一方、家賃相場の20%の社宅に住んだ場合には、家賃負担は2万円〜3万円程度ですので、同じような場所でも住宅関連費用は賃貸住宅の方がかなり高くなります。

住宅手当の支給を受けても、社宅に住むよりは住居費用の負担が大きくなってしまうことは頭に入れておいた方がよいでしょう。

まとめ

社宅は周辺相場の10%〜20%程度と、非常に安い家賃で住むことができるものの、設備や内装、間取りなどを自由に選べないのが一般的です。また、会社が所有する社宅の場合には同僚や上司が同じ物件に住むことになるため、プライベートな時間に会社の人と顔を合わせることがストレスに感じてしまう人もいるでしょう。

賃貸で自分の好きな住宅を借りれば社宅のデメリットを排除できますが、民間の賃貸住宅の家賃が適用されます。

会社からの住宅手当によって住居負担を軽減できますが、住宅手当がいくらになるのかは会社によって大きく異なります。

社宅と賃貸住宅のどちらに住むかは、住宅手当がいくらもらえるのかを考慮して慎重に検討しましょう。

文・fuelle編集部

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