「やはり木村にとって『日本アカデミー賞』は念願で、『レジェバタ』で獲りたいという想いが強いようだ。事務所の意向に振り回され、2006年の『武士の一分』でも、2021年の『マスカレードナイト』でも優秀主演男優賞の打診はあったが、“賞レースに参加しない”という方針や、“最優秀賞が確約できないなら”という事務所のエゴで断ったといわれている。だが、後輩の岡田准一、二宮和也が最優秀主演男優賞を獲っており、さらに元SMAPの草彅剛も『ミッドナイトスワン』で2020年に最優秀主演男優賞に輝いた。対して木村はこれまで俳優として映画の賞には縁遠く、受賞歴も少ない。『レジェバタ』を成功させ、輝かしい賞も手にしたいところだろう。もっとも、映画を観た人の感想では『綾瀬はるかの演技はよかった』という声が多いが……」
来年の日本アカデミー賞という気の早い話ではあるが、東映にとって“絶対にコケられない映画”であると同時に、木村にとっても勝負作であるようだ。