さらに、「大河ドラマは3度目なのですが、いつも壮大なセットと衣装に興奮しつつ、背筋が伸びております。細部までこだわり抜かれたセットの中に入ると、自然と気持ちが時空を超えるのだと実感しました。また、前回『青天を衝け』に出演させていただいたとき、まげをつけたのが初めてでうれしかったのを覚えています。やはり衣装やセットにはとてもワクワクしています。お話を聞くだけでも、細かく時代考証を行なっているそうなので、自分が普段生活していて見ることのないような世界に入り込めるのが楽しみです」と期待している。

 本田が演じるのは、一条朝の四納言・源俊賢。妹は道長の妻・明子だ。父の高明を政変後に失うも、持ち前のバランス感覚で地道に出世する。当初は道隆に仕えていたが、道長に権力が移るのを冷静に見定め、頭角を表していく。

 本田は「人物を調べてみると、処世術、才知に長けていて、バランス感覚に優れ、冷静かつ切れ者。誠実な部分もあり、ミステリアスな部分もあり、僕なりの解釈は『ででで? 本当はどうなの?』です。今はただ、ワクワクしております。正直に心が動くように精いっぱい努めさせていただきます。楽しく弾んで挑みたいと思います」と役柄への想像を膨らませている。