黒字倒産する会社、赤字でも倒産しない会社

実際に過去に黒字倒産した企業は少なくありません。

例えば、不動産事業を展開していたA社は、売上高が伸び続けていたものの、最終的には資金繰りの悪化によって支払い能力が著しく低下し、最終的に経営破綻してしまいました。

証券取引所に上場していた化学薬品商社B社も、キャッシュフローの悪化で黒字倒産するに至りました。海外の取引先企業からの売上代金の回収がうまくいかず、債務超過に陥ってしまったことが理由とされています。

一方で、純利益が赤字でも倒産しない企業もあります。フリーキャッシュフローが良好であれば、例えば単年度決算で赤字を出しても、取引先への支払いなどに窮することはないからです。

企業分析の新たな視点としてCFにも注目してみよう

キャッシュフローの状況については、上場企業であれば公表している「有価証券報告書」から確認することができます。有価証券報告書は、上場企業の公式ホームページにある「IRページ」などから閲覧することができます。

株式投資先の銘柄を選ぶときや、就職・転職先として企業を考察するときには、その企業の売上や最終損益の変動を見るだけではなく、キャッシュフローの観点に注目することも重要です。そして、経営者目線から企業の安定度を分析する新たな視点として、これからはCFにも着目してみてください。

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