ヨガ経験者もそうでない人もレッスンを受ける前は、「たくさん食べたら気分が悪くなってしまうから」と食事を軽めにすませたほうがよいと思うでしょう。

では、レッスン終了後は?

身も心もスッキリと軽くなり解放感バッチリ。

心地よい空腹も感じられ、「さて、何を食べようかな」と食に対する欲がふつふつと湧いてくる人も少なくないはず。

ですが「それ、ちょっと待って!」です。なぜなら…?

ヨガ後のカラダ、どうなってる?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ヨガのレッスンを受けた後というのは、それぞれの筋肉のまわりに位置する筋膜やじん帯などが伸張されています。

それはまるで、カラダをピチピチ・ギューッと締め付けていたウェットスーツを脱いだ後のような解放感と似た感覚かもしれません。カラダのコリかたまりがホロホロとほぐれ、血行もよくポカポカ。

縮こまっていたカラダのさまざまなパーツが解放され、それによって心まで軽くなることだって珍しくありません。

「何だか調子がよい」と感じるのはそのためでしょう。

「ご飯がおいしく食べられそう」、それも分かります。

…が、ここで忘れてはいけないのが、ヨガでは腹部に圧をかけたり、ひねったり、カラダを逆さにした逆転のポーズを取ったりするため終了後はデトックスされた状態であるということ。

内臓の働きが活性化していて、食べた物の消化吸収がよくなっています。

もっと砕いて言うと、いつも以上に食べた物の吸収率が高まっているため、食べる物・量によってはカラダを太らせてしまうこともあるのです。

常温の運動レベルが高くないヨガであれば、そこまで気にしすぎる必要はないとは言われています。

ですが、食べる物には気を付けたいところだというのが現役インストラクターである筆者の意見。

強度の高いクラスやホットヨガの受講後は、特に注意が必要です。

ヨガ後の食事で気をつけるポイント3つ

ここからはヨガ終了後に気を付けたい食事のポイントについて、お話ししていきましょう。

レッスンが終了した後の2時間は「ヨガ時間」

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

レッスンが終了したから、その日のヨガは終わり?

いいえ、ヨガから2時間は「ヨガ時間」に含まれていると思ってください。

というのも、先にお伝えした消化吸収のよい時間というのは約2時間ほど続くと言われているから。

ここで糖質や脂質をたっぷり含むものや高カロリーなもの、アルコールを摂取してしまっては、カラダはそれをグングン吸収してしまいます。

消化器官が元気いっぱいな状態での飲食(※ 常温の水は別です。)は控え、落ち着きを取り戻してから食事を摂りましょう。

ヨガから2時間も経過したら「何を食べてもOK」は△

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ヨガ終了から2時間がたった後に食べるものでも、消化のいいものがベストです。

待ちに待った食事タイムなのですが、「時間をしっかり空けたから何を食べてもいいですよ」とは言い難いところが。

オナカを動かす腹式呼吸とヨガのポーズ(アーサナ)による刺激は内臓機能を活性化させますが、疲れさせもします。

なので、こってり濃厚な料理やジャンクフード、インスタント食品など消化によいと言えないものを食べると、胃がもたれたり消化不良を引き起こしたりする恐れがあるでしょう。

もりもりの炭水化物や芋類、果物類、菓子類、加工肉、揚げ物などはとりすぎないようにし、なるべく消化によいものを食べてカラダを労わってあげて。

ヨガ後にアルコール、ちょっとなら大丈夫?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

カラダを動かした後のアルコールはより美味しく感じられますが、汗をかいた後の体は水分が不足していて酔いが早く回ることも考えられます。

アルコールには利尿作用もあるので、脱水症状を引き起こさないためにも少量でストップもしくは飲まない

付き合いでどうしても飲まなくてはならないようであれば、水もしっかり飲んで体調をよく観察してください。