劇場内に走った動揺など知るよしもない千輝くん
ーー最後に“片思い”をしたのは、いつだったでしょうか。
私はBBA(※)業界にたゆたって久しく、残念ながらそんな「キュン!」とはトンとご無沙汰しております。だが、このままではハートの老化待ったなし。
心の足腰が立たなくなる前に、ときめきをチャージしたくなりました。
折しも、うってつけの青春映画が公開されています。それは、なにわ男子・高橋恭平さん主演の『なのに、千輝くんが甘すぎる。』(3月3日公開)。
手痛い失恋をしたヒロインの如月真綾(畑芽育)は、学校一のイケメンモテ男子・千輝彗(高橋)から、「好きな人、無理に探すくらいならオレに片思いすれば?」と持ちかけられます。
「ちょっと、何言ってるかわからない」というYOUのために解説すると、「失恋の傷を癒すなら新しい恋で上書きするのがいい。無理に“好きな人”を探すのは大変だろうから、自分を相手に“片思いごっこ”をしてはどうか」、という意味です。
「すげえ自信だなオイ」とビックリしますが、千輝くんは毎日、学校中の女子から「好き好き!」言われて“モテ慣れ”している上、ある出来事が原因で“好き”という気持ちを信用していません。
なので、この申し出をした時点では「自分に“なんちゃって好意”を向ける女子がひとり増えたところで構わないし、それで彼女が立ち直れるなら結構」くらいに思っていたと推察されます。
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