また、8日に開かれたSnow Manの主演舞台『滝沢歌舞伎ZERO FINAL』の製作会見では、渡辺翔太が報道陣のカメラに向かって「タッキー、見てる~!」とおどける場面が。深澤辰哉は「(滝沢秀明氏に)精神的にもすごく鍛えられた。舞台はハードですし、泣くほど怒られたりもしたので」と話し、耳が赤くなっていることを指摘されると「滝沢くんに怒られたことを思い出しちゃって……白塗りの隈取メイク姿のままで怒るんですよ」と打ち明けて笑いを誘った。目黒蓮は佐久間大介や向井康二と共に滝沢氏から楽屋を片付けろと注意されたエピソードを語り、向井が「自分らの楽屋なんやから、好きにさせてくれって話ですよ! もういないから言っちゃいますけど!」と訴えるなど、昨年10月いっぱいで退社した滝沢氏をネタにしまくっていた。
かつて「会社から去った人間は“いなかったこと”にされる」とまでいわれていたジャニーズの風潮からは考えられない発言の連発に驚きの声が集まった。このほかにも、Sexy Zoneの菊池風磨がラジオ番組で元Love-tuneの安井謙太郎(現7ORDER)の名前を出したり、KAT-TUNの上田竜也がジャニーズJr.だった経歴があるINIの田島将吾との交流についてブログで触れたりと、これまでの“タブー”を覆すような出来事が続発している。
こうしたジャニーズの変化について、業界内では「公取委対策では」との見方が浮上しているようだ。ジャニーズ事務所は2019年、公正取引委員会から「退所したSMAP元メンバー3人の番組起用を妨げるような働きかけがあった場合は、独占禁止法違反につながる恐れがある」と注意されたことがあり、次にそのような疑いが持ち上がれば本格的に公取委が動く可能性がある。そのため、滝沢氏ら事務所を去った者たちの名前をタブーにせず、King & Princeの脱退メンバーを露骨に干さないようにして、会社の“健全性”をアピールしているのではないかというのだ。
ジャニーズ事務所は今年の元日に藤島ジュリー景子社長の名義で「コンプライアンス体制の整備・実践」などを掲げたメッセージ広告を日経新聞に出したが、それも同様に公取委対策ではと見る向きがある。