事件が起きたのは7年前。高校に通うひとり娘を同級生に殺害された克(尚玄)は、事件以来ずっと酒浸りの生活を送るようになっていた。そんな克のもとに裁判所から通知が届く。娘をナイフで刺殺した夏奈(松浦りょう)の再審が行なわれるという。犯行当時未成年だった夏奈はすでに7年間の服役生活を送っており、再審の行方次第では即時釈放もありうるらしい。
克の妻だった澄子(MEGUMI)は事件がきっかけで、克とは離婚。グループセラピーで出会った直樹(藤森慎吾)と再婚し、新しい人生を歩もうと必死だった。だが、克に懇願され、澄子も再審が開かれる裁判所へと向かう。裁判官(真矢ミキ)の開廷宣言と共に、さまざまな思惑が入り乱れる法廷ドラマが始まる。
同級生の命を奪ったことを悔い、悪夢にうなされ続けてきた夏奈。かたくなに夏奈を責めることで、娘との思い出を守ろうとする克。過去との決別を願う澄子。加害者と被害者遺族の双方の視点から描かれ、また被害者遺族も一枚岩ではないという先の読めない展開となっている。
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