──イワクラさんも中野さんを頼りにしてる。

イワクラ:やっぱり1人でやるには限界があるんで。同期のコットンとか、コンビですごい話しながらネタ作ってますし。

──『キングオブコント2021』の決勝で披露されたネタは「実験体No.164」ですね。中野さんの提案は、どのあたりに活かされてますか。

イワクラ:大きい展開を一個作ってくれたんです。私は設定は思いつくんですけど、起承転結の「転」を作るのが苦手で。でも、中野さんはその展開を作るのがうまい。

中野:その年の夏に単独で初めてかけたネタなんですけど、やってすぐに、これはめっちゃいい素材だから、うまく料理できそうだなと思いましたね。

イワクラ:思ったときにすぐ言ってくれ。

中野:ちゃんと思いついたのは、準決勝の2日前くらいだったんです。

イワクラ:それも私が新ネタを出したときから、一緒に考えてくれてたら、もっと早く「転」が浮かんでるはずなんですよ。中野さんの場合は、ギリギリまでいろいろ考えてやっと思いついたわけじゃなくて、たまたま2日前にひらめいただけでしょ。

中野:僕なりに考えてはいたんですよ。