「機能性を追求した結果、どうしても露出は高くなってしまう。陸上競技は基本的に空気抵抗との戦い。体にウェアがフィットすればするほど抵抗は減らせますが、女性は胸があるため、胸からお腹にかけて隙間が生まれやすく、それを解消するためにセパレート型のウェアが一般的になりました。しかし中学や高校の陸上部では、おへそやお腹を出すユニフォームが恥ずかしいという理由で生徒が入部を拒んだり、クラブを辞めてしまうケースもあるようです」(フリーのスポーツライター)

 駅伝大会の盗撮で逮捕された男のパソコンからは数万枚の画像が見つかっており、過去には動画を販売して逮捕された例もある。真っ先に守られるべきは選手だが、我が子や友人などの競技の模様を撮影しても逮捕されるリスクもあるということなのか。

「スポーツウェアメーカー各社は、赤外線カメラを使った盗撮に対応した“透けないユニフォーム”を開発しています。しかし費用などの問題で、全員が着用するのは不可能。下半身を撮影したり、胸の谷間などを狙っていた場合、いくらでも言い逃れが可能で、摘発のハードルは非常に高い。駅伝やマラソンの場合、今回は逮捕にこぎつけましたが、コース全体にわたって監視のための人員を確保するのは非常に困難です。