◆夫婦交換をきっかけに、夫に対して新鮮な発見が

ドラマ最終回では、ナイトアクアリウム(夫婦交換パーティ)の主宰者・窪塚夫婦に危機が訪れていた。彼らは新たな刺激を必要としていたのだ。

「私たちも新たな刺激を求めて、一時期、夫婦交換をやめていたことがあります」

そう話してくれたのは、エツコさん(仮名・52歳)だ。高校時代の同級生と23歳のときに結婚。双子の娘と、さらに長男に恵まれ、子育てと家業に必死になっていた。一息ついたのが40代前半。夫が飲みに出かけるようになって浮気が発覚。それを気に夫から「もう一度、夫婦としてやり直したい」と言われた。

夫婦生活
「私の短大時代の友人に相談したら、彼女に『私たち夫婦が参加している夫婦交換のパーティに来ない?』と言われて。びっくりしましたよ、そんなことしてるのって。彼女は『一度来てみてよ。見るだけでいいから』と。夫に言ったら喜んじゃって。

見に行ったとき、夫は私に対して、いつもとは違ってとても紳士的でした。周りが見ているからということではなく、『オレはおまえが嫌がることは絶対させないから』と言ってくれた。私がなじめそうなら続けよう、嫌ならやめようって、やたら頼れる男性に変貌していましたね。今思えば、夫自身が緊張していたんだと思う。でも私をリラックスさせるように仕向けてくれた。あれだけでも夫に対して新鮮な発見がありました」

◆子犬を飼い始めたら、夫婦の気持ちに変化が

以来、ふたりは月に2、3回は夫婦交換を楽しむようになった。さまざまな夫婦を見たし、知り合いにもなった。一生の友だちと言える夫婦にも出会った。

夫婦交換のイメージ画像
ただ、3年ほどたったとき、「パーティに行くのが習慣になって、それはまたマンネリ感が漂ってきました。性の楽しみは身に染みてわかったけど、この先に何があるのかわからなくなって。夫も私の話を聞いて『確かにそうだね』って。

たまたま子どもが、生まれたばかりの子犬を引き取ってきたので、今度は夫婦で犬に夢中になり、その余波でまたエロスから遠ざかって……。ただ、その間も友人になった夫婦とは食事会などでつながっていました。

話を聞いていたら、また参加したくなり、40代後半で復帰。今は私が先方が承諾してくれれば、若い夫婦と交換しています。どちらかというと教育係になってると周りからからかわれていますが、そういう側面もあるかもしれませんね」