続けて、「大原先生の性格がにじみ出ているかのような優しいスープで、幸せな気持ちになる味でした。そんな心のこもった料理のシーンが入ることによって、2人の物語もさらに温かく優しく見えたりするんです。料理の画力ってすごいなと。湯気が出ている映像を見るだけで幸せになるじゃないですか。この作品を通して“おなかも胸もいっぱいになる”のが、本当においしいご飯なんだなと思いました」と門脇が添えると、「そうですね。人と集まってご飯を食べることが減っているこのご時世、『みんなで食べるとおいしくなる』って本当にその通りだなと。そういう食べる環境、さらに作ってくれる人のバックストーリーも知ることによって、料理をより一層おいしく感じることができるんだなと思いました」と作間も頷いた。

 そして、いち日と周は15歳差の夫婦。その年の差恋愛や年の差婚に関しては、門脇が「お芝居とはいえ、シーンの中で気持ちがちゃんと動かないと、そのシーンは成立しないですよね。私は今まで年の差恋愛の話はやったことがなかったので、正直、現場が始まるまでどういう感じになるか分からなかったんですが、ちゃんと周に対して愛情も湧きましたし、恋愛の気持ちも動きました。年の差はあまり関係ないんだなと実感しました」と話すと、作間が「年の差は一つの情報としてありますが、人によりますよね。中身は人によって違いますし、環境も違いますし。お互いを必要とし、状況が整うと、年の差は関係なくなると思いました。15歳差なのかって今、あらためて思ったぐらいです」と見解を話すと、門脇も「年齢が若くても早熟な人もいるし、50歳でも60歳でも未熟な人もいるし、本当に年齢じゃないんでしょうね。作間くんが言うように、その人次第なんだと思います」と共感を寄せた。