◆中島裕翔の肌白さ

 種付け役になった男性たちはこぞってお金を持った女性たちに身を売るようになるが、ひとり水野祐之進(中島裕翔)だけは剣術を極めた武士の心を固く守っていた。が、働き手が減った実家は貧乏旗本。吉宗が旗本になりすました松平のように中島裕翔もまた正義感たっぷり、凛々しく精悍(かん)な表情で、侍姿が似合うこと!

 印象的なのは中島の肌の白さだ。第1話冒頭、道場で剣術の稽古をする祐之進の袴の裾から白い足がちょっと覗ける。中島君ってこんなに足が白いんだなと思っていると、祐之進の幼馴染で彼に好意を抱く信(白石聖)が持ってきた白飯お握りをぱくつく姿がすぐあとの場面に挿入される。

 中島裕翔の肌白さ、どうやらこれは単なる見た目の印象だけでなく、物語冒頭の重要な推進力にすらなるようだ。