そんな永瀬さんの控え目な優しさといいますか、ツンデレといいますか、黙って見守る視線の中に隠れた淡い憧れといいますか……そういう部分が、『夕暮れに、手をつなぐ』のお芝居でもうまく出ていますね。
それを特に感じたのは、ホテルの部屋で怪我の手当てを受けていたら、空豆が自身の失恋を明かすシーン。堪えられず涙を流し始めた空豆に対し、音は声をかけてあげることもできず、少し驚いたような顔で見つめた後、戸惑いながらティッシュを渡してあげるお芝居、なんだかとても永瀬さんらしくて「いいな~」と思いました。自分にはない何かを持っている相手に興味が出てしまう感じ、わかります。
映像の質感や色味もオシャレで、キャスティングや脚本も良い『夕暮れに、手をつなぐ』ですが、エンディングでダンスするお2人もかわいらしいですね。この先、2人を応援したくなるような“好感ドラマ”でした!