クールでミステリアスな印象が役にはまっている

 まずは、演技解説でもなんでもないのですが、このドラマは眼福ドラマですね~(笑)。ご覧になった方は、皆さん思ったのではないでしょうか。

 主演の永瀬廉さんと広瀬すずさんが、まあ~イケメン男子&かわいい女子で、お顔を見ているだけでもあっという間の1時間(笑)。同作は、そんなお2人のキャスティングが、まずとてもはまっていると思いました。

 空豆は感情の起伏が激しく、本能の赴くまま、直感的に表現する。一方で、音は人を心から好きになったり、本気で怒ったり恨んだり悲しんだりしたことがない。おそらくこの正反対の2人が、お互いの足りない部分を埋めるように惹かれ合っていくお話しなのかなと想像します。

 演技面では、表情の陽と陰をはっきりと表し、全身で感情を表現する広瀬さんに対し、永瀬さんは笑顔でいても、普段からどこかクールで一定のミステリアスさを感じるので、今回の役柄にとても合っていますね。お2人が並んでいる場面では、お互いの役の良さが、役者としての魅力として映ったように思います。