無邪気な笑顔に嘘はないと信じたいが、この一連の流れで嫌でもチラついてくるのは、やっぱり2016年に起きたSMAP解散騒動だ。

 キンプリと同じく5人組の彼らは“謝罪会見”を生放送で行い、一度収束したと思いきや更に状況が悪化、挙句、メンバー稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人が同時に退社、2人が事務所に留まる構図がデジャブでしかない(のちに中居正広も独立)。

 あの頃もファンたちは立ち上がり、各地でCDの購買運動や、署名を集め事務所へ掛け合ったり、新聞の広告欄を借り切ってメッセージを送ったりと、冷めきったSMAPへ温かい愛を送り続けていた。

 SMAPは騒動から解散までの期間、活動は減りつづけ、お別れコンサートどころか締めくくりに相応しい『NHK紅白歌合戦』ですら出演を断念するほど“手に負えない”不穏な空気が蔓延していた。